ペイント日記

オランダ、ベルギー旅行
2013年05月14日
「オランダ慕情」が芽生えたのは、もう、かれこれ20年前。。。手芸の一つとして始めた「デコラティブ・トールペイント」で当時は技法が「アメリカン」と「ヨーロピアン」とに大別されていました。 私は同時に両方の教室へ通ううち、 「オランダ・トールペイント」に魅せられていき、 現在に至っているのですが、 当然 この技法が生まれた背景に興味を持つのは必定でした。 いつか遠い国「オランダ」へ行き、この目で風車を見、その周辺の草花が自分が描いている花と同じだろうか、確かめたい!と。
その積年の疑問に、見事に堅実に「キンデルダイク」と「キューケンホフ」が応えてくれました。 「キンデルダイク」ではドンヨリ重い曇り空、しかも強い風が吹き5月半ばとは思えぬキーンとした寒さの中で見た風車群はわたしのイメージ通り、それ以上でした。 水辺の草花には感動の一言です。 「キューケンホフ」は毎年5月20日前後で花が咲いてても閉園が決まっています。今回訪れたのは18日でチューリップの花は本来でしたら終わっている筈でしたが、なんと多種多様の花々で満開でした。
例年にくらべると寒い天候が功を相して私に原風景を見せてくれたのです。 おかげで長く持ち続けた疑問に答えを得る事ができ、 その華やかな花々と風車群風景は「回帰を」と言っているような気がします。
ベルギーへの思いは、一枚のカラーコピーから。
それはフランスの中世博物館のタペスリー「貴婦人と一角獣」のコピーでした。 是非とも描きたいと資料を集める中に織作されたのはフランドル地方で現在のベルギーであろうとの記述があり、このタペスリーが制作された地が見たいとの思いを抱きました。
このタペスリーは500年前に城壁を飾るために制作され、不思議な運命をたどり、修復を経て、今、日本の新国立美術館に展示中ですので、旅行前にタペスリーと感動の対面をもしました。
今回の2か国への旅行は私の制作してきた作品に背景を与え、また新たな意欲をかき立ててくれました。
空旅友達に深い感謝の気持ちで一杯です。 ありがとう!